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2010年11月 8日

田舎暮らし実践後の実感・変化

 

先駆者に学べという発想のもと、

各種情報媒体に掲載されている実践者の体験談から、

50歳~60歳代の田舎暮らし実践者の実践後の感想や

暮らし・価値観の変化を調査しました。

 

概要を整理すると、

 

   満足した田舎暮らしを継続している人の共通した特徴

検討過程で主体的に行動した

長年にわたり田舎暮らしに憧れ続けてきた

地元住民との交流や近所づきあいに努めた

 

   実践後の感想

当初考えていた暮らしとは違う展開になった

自然と親しみ自分のリズムで生活することにより

心身ともに健康になった人が多い

 

 

具体的なコメントを以下に示します。

 

【田舎暮らし実践後の実感、変化】

・気持ちにゆとりが出て、身体が健康になってきた。

・当初予定の生活像とは違う生活展開になった。

・田舎は意外と健康で文化的な生活ができる場所である。

・空き家の別荘が立ち並ぶのをみると有効利用の

ネットワークを形成できないかなと思う。

・田舎暮らしの楽しさは、お金を使わない楽しさである。

・冬の寒さも覚悟して来ているから

きついと思ったことはない。

・田舎暮らしを始めると、自然に土と親しみたくなる。

四季の中で行う作業はメリハリがあり、

同じ忙しさでも都会の仕事とは違い、

疲れにも爽快感がある。

・農的生活は自分で選択して主体的に

リズムをつくれるからいい(夫)、

田舎では都会とは別の脳を使っている気がする(妻)。

・野菜づくりは子育てのように楽しい。

・自然から癒しとエネルギーをもらい、

心穏やかに暮らせる日々に感謝している。

・朝、田園風景を眺め散歩すると昔の人間に

戻ったような感覚になる。

人間本来のリズムに戻った感じがする。

・最初は暇をもてあまし、慣れるまでに1年かかった。

・もっと不便だろうと考えていたが、

買い物など生活に関しては不自由していない。

・移住先での人間関係がどうなるかが唯一の心配だったが、

杞憂だった。

地元の人の指導で菜園の土から作物の芽が出た

のを見つけた時は感動した。

・妻はよく働くようになった。

・田舎にいては粗末な医療しか受けられない

というのは誤解だと実感した。

・夫は畑仕事で体重が5kg減量し、

健康診断では数値が良好になった。

ご飯もおいしく、熟睡できるようになった。

・地区の作業に参加していく中でだんだんと

「地域の人間」になっていくのだと実感している。

・田舎暮らしは、体力、気力、そして脳力です。

自然の中で心と体を鍛えられる田舎は、

健康維持のためには都会よりも良い環境だ。

・スローライフが忙しいのが誤算だった。

・体を使って楽しみながら光熱費や食費を

抑えることができる。

・田舎での生活は独りでは成り立たない。

誰かの手助け、犠牲があって私たちの豊かさが

あることを改めて気づかせてくれた。

・景観は何百年もかけて創られたもの。

時間の流れの中におかれている自覚を持ち、

その土地の地霊に敬意を払うことは大切だ。

・地震などの自然災害に備え、都会のほかに

もう一つ拠点を持っておくと安心だ。

 

 

出典:

岩手県「イーハトーヴぐらし―岩手移住指南―」20095月、P10-P11

山形県「すまいる山形」20093月、P5-P8

鹿児島県霧島市「IJU Magazine20083月、P6-P13

富山県「暮らしたい国、富山」20088月、P7-P10

㈱宝島社「田舎暮らしの本」200910月、P8-P3120107月、P8-P23、他

㈱ふるさとネット「ふるさとネットワーク」20071月~200912月、各月号 

 

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