平成24年2月11日(土)~12日(日)に南信州飯島町・中川村にて「信州いいなか・田舎暮らし体験モニターツアー」が開催されました。東京、名古屋から田舎暮らしを考える26名の参加者を迎え、飯島・中川の両町村で野菜の種まき体験や昔ながらのかまどでの食事、漬け物や竹細工などを体験されました。半数以上の方が1月に放送された人生の楽園を見たという方々で、ぶらっぷとしては両日に渡り密着取材をおこないました。
12日(日)は参加者の皆さんがA、B、Cの三つのコースに分かれて体験されていました。
Aコースは中川村にて「竹やぶ整備と竹細工&酒蔵見学」と題して、伐採された竹を使っての竹かごづくりとお酒づくりの現場で利き酒体験をするといった内容です。
Bコースは飯島町にて「今日からあなたも漬物名人」と題して、自宅で簡単にできる漬物レシピを漬物の達人達にこっそり教えてもらえるといった内容です。
Cコースは飯島町歴史民俗資料館飯島陣屋にて「かまどでご飯を炊いて食べよう」と題して、復元された陣屋の台所をお借りして、ご飯を炊いて、地元産はざかけ米のおこげご飯をいただくといった内容です。
ぶらっぷはCコースの「かまどでご飯を炊いて食べよう」をお伝えしたいと思います。
2日目は「お宿 陣屋」のロビーにお集まりの皆さんはここからそれぞれの体験コースの場所に移動となります。
この日も最高の天気に恵まれていました。朝はさすがに寒さを感じることがありましたが、過ごしやすい天候でした。
体験会場の「飯島町歴史民俗資料館飯島陣屋」は近くにあり、散策も兼ねて歩いて移動されていました。
「飯島陣屋」では「かがり火」が焚かれていて体験の説明等は「かがり」を囲んでおこなわれました。
そして建物の説明です。飯島町は江戸時代に幕府の直轄地として陣屋と呼ばれる代官所が置かれていました。 詳しい説明はこちら→「飯島陣屋日記」にてご紹介されています。
まずはご飯の下ごしらえです。参加者の皆さんが冷たい水でお米を洗っていました。お米は飯島町の田切で収穫された「はざ架け米」を使用しています。
続いては、火打石で火起こしです。最初の方はすぐに火がつきました。他の方はなかなかうまくいかず、苦戦されていました。
火起こしの次には館内見学です。江戸時代の雰囲気を味わっていただくために、館内は暖房はありません。昔の生活の寒さの厳しさを感じました。
飯島陣屋の三箇条には
一、展示物は手を触れてお確かめくだされたく候
一、写真はどんどんお撮りくだされたく候
一、いろりでごゆるりとおくつろぎくだされたく候
といったものがあり、参加者の皆さんは触ったり、開けたり、持ったりされていました。
このような場面もありました。
館内見学はまだ続きます。
見学が終わると甘酒が振る舞われ、冷え切った体には嬉しいサプライズでした。さらにもうひとつのサプライズとして、薪割りをして「ごとう虫」を食べていただこうと計画もされていました。
なかなか見つかりませんでしたが、なんとか1匹だけ出てきました!試食は食事の準備が終わった頃にでも・・・
食事の準備は、女性の皆さんは煮物の野菜をきざんだり、男性の皆さんは囲炉裏で銀杏(ぎんなん)を炙ったり、魚を焼いたりされていました。この時に先程の「ごとう虫」が再登場し、試食されていました。
いよいよかまどで炊いたご飯も出来上がり、囲炉裏を囲んで食事の時間となりました。ご飯もうまく炊けていて、皆さんのお話も弾んで、すばらしい体験になったと思われます。
最後に、時間にも余裕があったのでチェーンソーの体験もおこなわれました。
以上、~かまどでご飯を炊いて食べよう~ でした。
~まとめの会~ に続きます。
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