焼芋焼酎プロジェクトの会議に参加してきました。
最初の1時間は生産者による反省や意見交換が行われました。
まず最初に、新たに来年度から参加される喬木悠生寮通所部さんとカントリーフォーク田園さんの紹介があり、改めて取り組みの基本的な確認事項が話し合われ、障害を持った方々と共に作ることの意義と利点が再確認されました。
1.社会参加に関する充実感
自分たちが作ったサツマイモで生産された製品が、自分たちの地域のお店で販売されている事で得る満足感には、いろいろな夢が広がります。家族とお店に行って、商品を購入する時のうれしそうな顔、その時のお店の方とのふれあい、近所の方にその商品のことで声をかけられる、ほめられた時のうれしさ
2.地域の中での様々な交流
サツマイモ生産者側と、加工・販売事業者の皆様方との相互の見学等の交流等により、障害を持った方々を地域の方々により理解していただくと共に、障害を持った方々も地域の産業に対する理解を深める。
生産者側の相互の交流も、同じ作物を生産しているもの同士の見学を通して、日常の作業の見直し等をしながら深めることができる。
3.私たちの生活、行事等に生かしていく
自分たちの手作り成人式の乾杯で、自分たちの焼酎を使う。
スイーツを給食のデザートとしての利用をする。
4.このサツマイモ栽培をすることの利点
1)農薬・肥料を使用しないで栽培できる。(除草剤は使用してはいけない)
2)サツマイモの大きさ・形等の規格で規制されることが無く、どんなイモでも商品となる。大きすぎるイモができても、素直にお互いに喜びあうことができる。掘る時に折ってしまうことがあっても、指導者が目くじらを立てる必要がない。
飯田養護学校では、焼き芋用のサツマイモを生産しているが、焼き芋にできないイモが毎年約200kg以上はできてしまう。(植え付け本数約500本)
3)販路が確実で、売れ残りの心配をする必要がない。
この4点を再確認されていました。
続いては本年度の作業について反省や意見がだされ、それをふまえて次年度への改善として話し合いが行われました。
全体として、当初15t必要として次年度への原酒も製造する予定でしたが満たすことができず、次年度への原酒製造は断念されたそうです。しかし、当初の全てのイモを使用して製造するという予定は変わらずに販売ができるということです。
その中で、苗の植え付け日程や管理方法、収穫時期の日程・方法などを改善し、次年度は原酒まで製造できるようにという話し合いが行われました。
苗の植え付けは一度に植えるという作業が大変で雑な作業となり、結果収穫の際に支障をきたしたという反省から作業状況をみながら仕入れを行い、丁寧に植えるということが大事ということ。
収穫時期は日程がつまっていて芋焼き作業のあとすぐに納品という大変な作業であったという反省からかなり前から日程の調整をして納品までをスムーズに行うこと。
などが今後の課題としてあげられました。
初年度ということで色々な課題がありましたが、これをよい経験として次年度に繋がる素晴らしい話し合いが行われたと思います。期待したいですね。
続いて行われた仕上がりと販売に向けての話し合いに続きます。
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