本坊酒造株式会社 信州ファクトリーにお邪魔しました。
本坊酒造株式会社は中央アルプス駒ケ岳山麓宮田村に位置し、良質な水と豊かな自然に囲まれた杜の中にあります。天然の清冽な水と冷涼な環境の中で熟成されるマルスウイスキー、地元農家と連携したワイン造り、地域特産の「竜峡小梅」を使った梅酒造りなど、信州の風土を表現した製造造りに取り組んでいます。
無料で工場見学が実施されていて、気軽に試飲できる試飲コーナーや売店などの施設が完備されていています。
観光売店主任の福澤さんに案内していただき、工場内の見学をさせていただきました。工場見学は売店で受付ができ、工場見学案内マップが配られてマップに記された番号通りに進み、説明ボタンを押して見学するというシステムでした。
マップの裏面には工場おすすめの逸品が掲載されていて新発売の「ヤマソービニオン シュクレ(リキュール)」等の詳細が載っています。
最初に案内していただいたのが樽の貯蔵庫です。
入った瞬間に、歴史深いここでしか感じることのできない香りに驚きます。誰もがこの香りには驚くでしょう。この香りを楽しむのも工場見学の楽しみ方のひとつではないでしょうか。
ここにある樽は3~5年、長いものでは10年以上寝かされています。
貯蔵庫内には樽だけではなく商品も並べられていました。
山ぶどうと赤ワイン主要品種のカベルネソービニヨンを交配した「ヤマソービニオン」を原料にした「信州駒ヶ原ヤマソービニオン」のワイン。
単一蒸留所の原酒のみを瓶詰めしたモルトウイスキーのシングルモルトウイスキー。中でも1本の樽の原酒のみを使用したものである「シングルカスク」。
伊那谷を代表する品種「竜峡小梅」を使用したイギリス・ロンドン国際酒類競技会で銀賞を受賞した竜峡梅酒。
どの製品も貯蔵されている樽に囲まれていて、お店に並ばれている時とは違った雰囲気が味わえます。また、土地のものを利用したお酒造りもされている様子が伝わってきます。
貯蔵庫の次は糖化室、発酵室、蒸留室を案内していただきました。こちらは以前ご紹介した火入式が行われた場所でもあります。
発酵された原料は糖化機に入れられて糖分をアルコールに換えます。
次にアルスウイスキーの生みの親である岩井喜一郎氏の指導のもとに設計されたポットスティルにより蒸留されます。1tから600リットルの原酒ができるそうですが残りは再留され、すべて無駄なく使用するというお話をお聞きしました。
ウイスキー原酒製造は3月20日過ぎから稼働予定で、休みなく約1ヶ月間おこなわれるということです。発酵時は6度のアルコール度数も初留で25度、再留で70度まで高まります。
続いて南信州ビール販売所を案内していただきました。何種類ものビールが置いてあり話題の「アップルホップ」などがありました。こちらの原料のリンゴはリンゴの種類によって味わいが変わるみたいです。
続いて試飲コーナーを案内していただきました。こちらでは無料でワインや梅酒の試飲ができ、お酒が飲めない方のためにぶどうジュースなどもいただくことができます。また有料ですが「アップルホップ」などのビール類も試飲ができ、ご家族で楽しめるようたくさんの種類が用意されています。中の雰囲気もお洒落で隣のビール醸造所も見学しながら楽しめます。
工場内だけでなく試飲だけに訪れることもできる本坊酒造株式会社信州ファクトリー。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
マルスウイスキー
本坊酒造株式会社 信州ファクトリー
〒399-4301 長野県上伊那郡宮田村4752番地31
TEL : 0265-85-4633
FAX : 0265-85-4714
URL http://www.homboshuzo.jp/factory/shinshu/
工場見学のご案内
営業時間/9:00~16:00(年中無休)
売店・試飲(有料、無料)、駐車場完備
※10名以上の団体様は、電話予約が必要です。小人数でもお受けいたします。
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