先日取材したウイスキー蒸留棟火入式について池上酒店の池上明さんから詳しいお話をお聞きしました。
酒造メーカーの本坊酒造株式会社信州ファクトリーは、1992年以来休止していたウイスキーの製造を「国内やヨーロッパでの需要が見込める」として、19年ぶりに再開すると発表されました。工場では蒸留機などの機材点検・整備を行い稼働させ、3~4月には仕込み作業を本格化する計画です。
同社は49年、ウイスキー製造免許を取得して60年から国産ウイスキー創生を担った一人、岩井喜一郎さん設計の蒸留設備を山梨工場に設置し、ウイスキー製造を開始しました。85年には同村に工場と蒸留機を移設し、正統スコッチウイスキー造りに取り組んできました。
主力商品の「マルスウイスキー」は、英国の国際品評会で銀賞を受賞するなど高い評価を受け、最盛期の年間製造量は900キロリットルに上りましたが、89年の酒税法改正や従価税、級別制廃止などウイスキーを取り巻く環境が変化し、これに伴う需要の低迷で、92年にモルトの蒸留を休止していました。
製造再開について、同社は「ヨーロッパの日本製ウイスキーブームと国内のハイボールブームにより、将来の需要増が見込める」ことを理由に挙げ、再開に向け、国内で2基のみ現存する蒸留機(ポットスティル)のほか、醸造に必要な機材の点検や整備を経て工場の稼働式を行い、仕込みから蒸留まで一連の行程を開始するということです。
その計画の中で2月7日に火入式が行われ、伊那小売酒販組合理事長である池上さんもご来賓として出席されたということです。
また池上さんは以前に山岳シリーズというウイスキーを販売していて、本坊酒造株式会社信州ファクトリーにて樽6本分を原酒で貯蔵されていた経緯もありました。
残念ながらそのウイスキーはもう飲むことができません。
お話の中、池上さんは酒店として地元に原酒と蒸留ができる施設があるという事は本当にありがたいことだともおっしゃられていて、地元に対する思いを感じることができました。
池上さんお話ありがとうございました。
最後にウイスキーつながりで・・・
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それと限定流通で国内で30社しか取扱いをしない「IWAI」も拝見させていただきました。こちらのお値段は¥1,680(税別)となっております。
両方ともお問い合わせは
株式会社 池上酒店
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